雪彦山 不行岳 温故知新
最終更新: 2019年5月6日
不行岳「温故知新」。固有名詞の付いているルートというだけでなにやらカッコいいイメージがあり、そのうち登ってみたいなと思っていたが、会の先輩方から行かへん?とお誘いが。
全6ピッチほど、逆層のスラブ、苔の付いた岩、木を掴んで登る草付きもありアルパインチックな登りが楽しめるマルチのルート。オールトップで登らせてもらいました\(^o^)/。
神社の上の駐車スペースに車を停め、地蔵岳東稜への踏み跡をたどり、東稜取り付きの左の谷を登る。途中濡れてる場所があるが、フィックスロープがあり安心。


●1ピッチ目。フェイスに走っている細いバンドを右左右左・・・と登っていく。

一見簡単そうに見えたが、欲しいところに手が無く。なんかいやらしい。
テラスに出ると古いリングボルトと残置スリングがあり、なんか違うな―と思いつつもそこでピッチを切ってしまう。
正しい終了点はそこから左の凹角を登った付きあたりに丈夫なボルトが有った。
●2ピッチ目。草付きを登る。木に引っ掛かり、落ち葉の積もったつちをずりずり滑りながら登る。

この前の鬼ヶ牙、滝ボラといい今年は藪に恵まれているな(^^)。
ザックに穴があいてないといいが・・・
浮石を落とさないように慎重に登り、太い木でピッチを切る。
ビレイ中に下から「あ、ごめん」「うぉぉぉあぶねぇ!」て聞こえてきたが、気にしないでおく・・・
●3ピッチ目。
チムニー左のカンテを登る。残置ハーケンがあるはずだが見当たらず?少しあがると丈夫なボルトが打ってあった。

ここは2つ終了点があり、2つ目の終了点でピッチを切るとのこと。
最初の終了点に来たのはいいが、上を見ても見当たらず、右の草付きと左のバンドに分岐している。
登る前にケンイチさんから「見たらすぐわかるからここしかないってところ登ったらいいから」と言われてたのを思い出す。右は木が生えて濡れてるし左のがすっきり登りやすそうなので左を登る。
・・・なんか急に傾斜がきつくなってきたな。まぁリングボルトもあるからあってるやろ。
・・・これ絶対違うわ。手も足も置き場所ないし、リングボルトあるからA0で登ったれ。
でもリングボルト半分しか入ってへんし、抜けるんちゃうかこれ。持っても大丈夫かな・・・
・・・うぉぉぉリングボルト絶対抜けるなよぉぉぉ落ちたら多分下のも抜けて死ぬわこれ(^q^) 。
・・・(;´Д`)ハァハァなんとか終了点まで来たわ。
分岐まで15mほど下りなあかんしどうしよか。。。
私「すんませんルート間違えたみたいですわ~」
ケンイチさん「なんとかならへん?」
私「なんとかって…ちょっと考えます(´д`;)」
とりあえず終了点のカラビナにロープを1本掛けて、ちょっとずつ下ろしてもらいながらヌンチャクを回収。分岐まで戻ってきてほっとする(´д`;)
一旦ロープをハーネスから外して終了点から引きぬき、ハーネスに結びなおして正しいほうへ登り返す。
分岐の右から少し登ったら終了点があった!えらい時間無駄にしたわ~
●4ピッチ目。
左斜め上へトラバースから入り、立木で終了。全体的に逆走なので滑りやすいので慎重に足を置く。
立木の下からの登りでは左の草付きも利用して登る。



ここは足場が少ないのでハンギングビレイ。足腰が痛い(´;ω;`)

●5ピッチ目。
最終ピッチ。最後までスラブ。ハング超えがちょっと怖い。
上はざらざら、穴ぼこを快適に登る。後ろを振り返ると眺めは最高!

めっちゃ高度感ある(^q^)



ロープをしまい、不行の頭まで歩いてそこで遅めの昼食。

不行の頭から一旦コルに下りて大天井岳まで登り返すが、最初がけっこうヤバい。右のチムニーから登る。
落ちたら助からないので安全な場所に出るまで気を抜かずに慎重に。


祠が新しくなってました!

下山は一般登山道から。
登ってみた印象は、思ったほど難しくはなく、フリクションもいいので快適だった(^^)。
雪彦山はまだまだ登りたいルートが沢山あるので、しばらく通うことになるだろう。
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