検索

2020.11.8 雪彦山地蔵岳東稜 【バリエーションルート編】

2020年11月8日、快晴。

待ちに待った、19年度入会組の雪彦山マルチピッチデビュー戦。

19年度組から5名、先輩5名の計5パーティーが雪彦山の麓に集結したのは、前日の夜も更けた頃のこと。

日中の雨が嘘のように澄み渡った星空、ガラガラの駐車場、晴れマークが輝く明日の天気予報。

わくわくそわそわの車中泊を経て、ほんのり明るくなり始めた空を合図に、夜明け前に出発です。



まずは最初の難関、アプローチ。

先輩方にヒントをいただきながら、19年度組が先導する形で取り付きに向かいます。

右往左往と遠回りしながらも、なんとか到着!

ご来光に照らされて、岩場はモルゲンロートの装いに。なんとも美しい朝を迎えました。



今回はパーティーが多いので、5組中2組はバリエーションルートに向かいましたが、最初のピッチは難易度や岩場の状態などを考慮し、ノーマルルートからのスタートです。

朝一番、湿ったスラブ壁を慎重に登ります。



2ピッチ目から、いよいよバリエーションルートへ突入。この岩を越えて、3ピッチ目へ向かってトラバースして行きます。


バリエーションルート組、この日一番の難所はなんとこの2ピッチ目!

ビレイポイントからは見えなかった、濡れに濡れた岩場のトラバース。セカンドでも腰が引けるほど恐ろしい思いをしました。

トップで渡っていただいたなおみ先輩、ハリー先輩、本当にありがとうございました!!


3ピッチ目、通称「すべり台」。先輩に背中を押していただき、19年度組がリードにチャレンジ。真ん中のつるんとしたルートは我々には難易度が高すぎるので、クラックが入った右寄りのルートで登ります。

真ん中のルートより難易度が下がるとはいえ、手足がしっかり保持できる岩場に出るためには、体を足場の外に乗り出していかねばならない、チキン度具合が試されるルート。聞くところによると、先行のリョウさんも散々怖いと言いながら無事登りきったとのこと。少しだけ勇気がわく(笑)。


「下見たらあかん、下見たらあかん」と心の中で念仏を唱える勢いで、上だけ見上げて必死で登りました。

必死になりすぎて、ポコスカ小さなミスを繰り返したのは反省点・・・。途中でロープも重くなってしまったので、もっと工夫できることもあったはず。


すべり台の後は、コンテとワイルドなトラバース(岩場の条件が悪く、安全のため2回ピッチを切ったほど)を経て、向かった先はこのルートの核心、本日6ピッチ目の凹角「大ジェードル」。


壁を見上げたとたん、「岩・・・立っとる・・・」と思わず漏れるうめき声。

スリングやカムを駆使して果敢に挑む先輩に続いて、A0しながら必死で登りました。ムーブがどうのと言う余裕など到底なく、登り方はもうめちゃめちゃ。「カッコ悪いとかどうでもええねん、絶対登頂するんや」という意志だけで、なんとか登り切って、さあ残りは最終ピッチ。


まだまだ気を抜いてはいけないわけですが、核心を越えて少しだけ一息。

足元いっぱいに広がる色とりどりの紅葉の絨毯を、ゆっくり見下ろす心の余裕もちょっとだけ。

さぁいくぞ、あと1ピッチ!


気を緩めないように、慎重に、慎重に。自分にそうは言い聞かせつつ、残り数メートル、仲間の声が徐々に大きくなってきて、自然と頬はゆるんでいきます。

「めっちゃ笑ってるがな!」という声に迎えられて、無事、地蔵岳登頂!感無量です。



みんな、おつかれさま!!


今回の雪彦山マルチピッチは本当に楽しくて、楽しくて、楽しかったけど、同時に自分の足りないところもたくさん見つけた1日でした。

事前準備、マルチの心構え、セカンドとしての役割、トップで登ることの意味と意義。完遂するための技術、フィジカルの強さとメンタルの強さの必要性とそのバランス。自分(及びパーティー)を俯瞰して見る冷静さ、パートナーへの思いやり。

「もっとできることがあった」という思いを、悔いではなく次につなげるために、これからもまた、日々コツコツと岩に向かってゆくのです。

157回の閲覧0件のコメント

最新記事

すべて表示

2020.12月の活動記録

コロナの影響で定例会など会のイベントは休止中。個人山行で個々に活動中です。来年は自由に心置きなく楽しめる良い年になりますように。 1) 12.5(土) 百丈岩・マルチピッチクライミング練習(2名) 2) 12.5(土) 宝塚の岩場クライミング(5名) 3) 12.5(土)〜6(日) 小豆島・クライミングキャンプ(5名) 拇岳・赤いクラック & 吉田の岩場 4) 12.6(日) 堡塁岩クライミング(